うちのミジ男とミジ助は男の子の二卵性の双子だ。産まれた時の身長と体重はほとんど一緒だった。双子は母体への影響から、単胎妊娠より低体重で産むことが多い。うちの双子はどちらも2,300グラムくらいで産まれた。数字だけ見るとあんまりイメージ出来ないけど、産まれたばかりの2人の頭の大きさは俺の手のひらに収まるくらいだった。こんなに小さくてもしっかり生きているんだ。とても愛おしく思ったことを覚えている。(つい4ヶ月前のことなんだけど)
産まれてからは体重増加が軌道にのるまで、ミジママは毎日病院に通った。病院も問題ないと判断するまで退院を許してくれない。我々夫婦も初めての子供だったので、慣れない育児の練習を重ねた。ミジママは精神的にも毎日大変だったと思う。
ある程度、体重が増えてきた時、病院から宿泊実習のお誘いがあった。夫婦2人で病院に一晩泊まり、子供の世話をしてみるというもの。新生児のミルクは3時間毎に飲ませる。病院からは子供が飲む気がなくても飲ませるようにと言われた。飲まないと体重が増えない=いつまでも退院できない、ということになってしまうから。
宿泊実習はミジ男(長男)1人を夫婦2人で面倒みた。やっぱり実際にやってみると全然違う!深夜に何度も起きること、オムツ替える、ミルク飲ませる、の一連の流れ。特にこの頃のミジ男はミルクを飲まないことが多く、テレビで見るような哺乳瓶の乳首に吸い付く、というようなことが全くなかった。乳首を口元に近づけても不思議そうに見てるだけ。ようやく乳首を口に咥えると、咥えてるだけ。やっと飲んだと思ったらやたらスローペース(ほんの少しの量でも40分かかったり)。そして、吐く。
世の中のお母さんは皆これを乗り越えてきたんだと思うと、すごいなーと思う。そして、自分の母親にも感謝。
2人の体重がそれなりに増え、病院から退院の許可が出るまでは実に2週間かかってしまった。
そこで看護士さんに、
「2人は新生児室の長老ですよ」
と言われた。